久しぶりに青山のナリサワへ、2004年に出来たばかりのこの店で教室の食事会をした時はレ・クレアシオン・ド・ナリサワでした。
フレンチレストランではないとおっしゃるシェフの考えでフランス語をやめたのだそうです。
上質のリネンがダブルにかけられたテーブル、シンプルな室内、これは以前と変わることなく、余計なものを排除した整然とした室内は店の格の表れでしょう。セットされたクリスタルのプレゼンテーションプレートにはNARISAWAとだけ・・・
真っ白なリネンの冷たさとサーヴィススタッフの緊張感にただならぬシェフの情熱を感じて、供される料理を待ちます。
この日のテーマは“森と共に生きる”
食材はすべて国産です。
テーブルで発酵中のパンです。
それを石窯で焼いています。
苔のバターをつけて頂きます。
玉ねぎの炭!!
この後は三重県の真鯛、石川県のツブ貝、アンコウ、三重県の岩牡蠣・・・と続きます。それぞれ香り豊かな野菜や山菜と共に。
お肉は茨城の鴨、山菜がたっぷり添えられていました。
どの料理も森をイメージした常滑焼等のお皿に盛りつけられて、シェフの日本の食文化に対する強い思いと美意識の表れでした。
美しいガラスの器に盛られた苺のデザートの後・・・・
まるで枯山水の庭のよう・・・・
黒糖、和三盆、抹茶などをつかった小菓子の数々・・・
カカオ分の多さでグラデーションをつけたマカロン。
画像をすべてUPはしませんが美しい料理の数々でした。
フレンチでも和食でもないナリサワシェフの料理、世界に日本の食文化を正しく発信したいと熱く語るシェフ、大変刺激になりました。
これからどう変わっていくのか、どこに向かうのか、楽しみです。