2013年8月31日土曜日

チャリティーガラディナー

残暑にしては厳し過ぎる暑さ、疲れが出てパーティーに出席するのも気合いが要ります。
 
<嶋村光夫が贈るチャリティーガラディナー>ロイヤルパークで催されました。
ずいぶん以前から嶋村さんからお誘いを受けていました。
 
フランス料理界のまさに重鎮、80歳を過ぎてもお元気で活躍をされています。昨晩は沢山の勲章をお付けになって、”料理人になって本当に幸せな人生だった”とおっしゃっていました。
 
料理は嶋村さんの育てた料理人の方々が腕を振るわれました。
 
可愛い絵が描かれた素敵なメニュー・・・
 
 
シャンパーニュグラスに注がれたコンソメ・ドゥーブル・・・
熱いコンソメをグラスで頂くのは始めてでしたが美味しかったです。


レカンの高良シェフ、ロブションの渡辺シェフ、他にも何人か良くパーティーでお目にかかる方々ともお話出来て良かった。パーティーの良さはこれですね。

さて明日からは9月・・・・



2013年8月28日水曜日

夏休み最後のお客様

永遠に終わらないように思えた暑い夏も、9月の声を聞くと涼しくなりました。
 
そろそろ9月からのクラスの準備に取り掛からなくてはなりませんが、ずいぶん前から約束していた友人を招いて我が家でディナーをしました。
  
夏の名残りにひまわりとラフィアのテーブルマットでセッティング、カジュアルディナーです。

 
4人でこれだけのワインが空になりました。グラン・ダーム95で始めてコルトン・シャルルマーニュ 95 ルロア、リースリング96 トリンバック、クロ・ド・ラ・ロッシュ 06 ドゥジャック、そしてソーテルヌが空になりました。
 
ドゥジャックのクロ・ド・ラ・ロッシュ素晴らしかったです。
前菜はとても新鮮なオナガダイがあったので、昆布でしめてから、オリーブオイルでマリネ、トマトのジュレにも少し昆布出汁を入れて添えました。青ゆずを散らして、脂の乗った鯛と少し酸味のあるトマトジュレが良かった!トマトのジュを沢山作っておいたので使ってみたら大成功でした。

ナスの冷たいスープにも鶏のフォンの代わりにトマトのジュを使いました。
後は豚肉をロティして、デザートはピーチメルバをソーテルヌと共に。
楽しいディナーでした。

さー気分を変えて秋から又頑張りましょう。

ドゥジャックとトリンバックはサイン入りでした!貴重なワイン。

2013年8月24日土曜日

夏の終わりに

記録的猛暑も終わろうとしています。夜の虫の声を聞いていると季節は確実に移ろっています。
このお椀の様に・・・・・名残りの鱧と松茸の出会い。
 
 
 
今年の夏は水温が高く、鮎も大変だったでしょうね。保津川と長良川の鮎の食べ比べ、味が全く違います。保津川はさっぱり淡泊、長良川の方は濃厚でした。
四万十川の鮎は茹で上がってしまったそう!!暑過ぎて。
 

まこカレイ、鯛などのお造り、真薯のお椀、天然ウナギの炭焼き・・・・・・
 

季節の移ろいを舌と目で楽しませて頂きました。

手を加えているのに自然に素材を生かすという日本料理の王道。

すっかり夏の疲れがとれて、元気になりました。
最後に頂いた、干しエビのお出汁の、酢橘の効いたお素麺のお味が残っています。今日は終日レシピの試作をします。やる気が出てきました。
良いレシピを作るにはおいしいものを頂かないと絶対にダメ・・・・・

夏の終わりの素晴らしいお招きでした。ありがとうございました。

2013年8月11日日曜日

ジャンヌ・モロー

大好きな大女優、老いたジャンヌ・モローがシャネルをどう着ているかを見たくて、友人を誘って猛暑の銀座で映画を見ました。

友人はこの猛暑にきちんとシャネルのジャケットに白蝶貝のカメリアつけて、美しいパールにマノロのミュール、それなのに私は膝が痛くて(老化です)、暑くて、麻のアンサンブルにペッタンコ靴!!
こんな格好しているのでティケット売り場で<シニア>というのにためらいを感じるのです!猛省。

映画は”クロワッサンで朝食を”なんて変な邦題ですが、そんな軽いイメージの映画ではありません.
本題は”パリのエストニア人”という地味な映画です.

ジャンヌ・モローの演じる老女の老いの孤独と悲しみが全編に滲み出ていました。圧倒的な存在感!

ストーリーは彼女の元恋人がエストニア人の家政婦に彼女の世話をさせるのですが、(裕福な彼女も実はエストニアからの移民)必要ないと拒絶、実に意地が悪い,
朝食は紅茶とクロワッサンと聞いた家政婦はスーパーマーケットで買ったクロワッサンを用意するのですが、一目で”これはプラスティック、クロワッサンはパン屋で買うもの”と拒否し、紅茶は床にこぼすといった具合。
悲しみに満ちた頑なな表情は息苦しくなるほど・・・元恋人は彼女の存在が疎ましく、死を待っている・・・でも係わらずにはいられない、男の戸惑い。

そしてある日彼女は彼が家政婦と関係を持っていると気づき、さりげなく彼に聞く・・・・あっさり認める彼、なんでもない事のように受け流す事で、誇りを保つ老女の悲しみ・・・
その誇りを彼女の纏うシャネルの衣装が象徴的に表しているのです。

悲しいけれどみじめではない・・・深いしわさえ美しいジャンヌ・モロー自身と重なります。


こんな風に誇り高く老いを受け入れる事が出来るかしら?


私の好きなジャンヌ・モローの言葉があります。

”私は人からどう見えるか、なんて少しも気にならない。自分が存在している事を知っているから。人に見られて存在を知ってもらう必要はないの。愛情関係はそれよりずっと深く、私にとってはより価値があるものなのよ。”

ですって!





2013年8月7日水曜日

真夏のディナー

 
やっと夏休み気分になり、友人達と我が家でディナーをしました。
 
すごく忙しかった月末から月初、何とか無事すべてやり終えてかなり疲れていましたので、料理もあまり頑張らないで、冷凍してあったリエットやマグレ鴨の生ハムをイチジクに添えて、トマトの冷たいスープとジュレを前菜にしました。
 
前菜ですでにシャンパーニュ2本と白ワイン1本が空になりました。
 
出来るだけ前菜でゆっくりワインを飲んで頂いて、その間に私はメインの肉を焼きます。 
注文しておいた美味しい豚肉のロティ、出来たてを召し上がって頂くために私はオーブンの前にいました。
 
テーブルを離れても、親しい方たちなので大丈夫、気が楽です。
 
ピンクに上手く火が入った豚ロティを畑で採ってきた野菜と一緒にお出ししました。
 
赤ワインはシャサーニュ・モンラッシュ95これはかなりぎりぎりの危ない状態でした。次もセラーで長い事眠っていたエルミタージュ 96、こちらは素晴らしい熟成で最高の飲み頃でした。
 
 
デザートは頂いたフェルミエの素晴らしいラングル、おいしいチーズでした。そしてバナナのアイスクリームとマカロンとパート・ド・フリュイ・・・
そしてワインは再びシャンパーニュ、結局6人(私はほとんど飲んでませんから5人)でシャンパーニュ3本と白1本、赤2本空になりました。
 
楽しいディナーでした。
私の大好物のお土産、ありがとう。チョコレートにシャンパーニュに百合の花、うれしいお心遣いでした。
 
でもね・・・・でも
素敵なお土産もすごくうれしいけれど・・・・・
 
私はいつも招く側・・・・おもてなしは嫌いではないけれどたまには招かれる側になりたいですね。
 
 
色々なおもてなしがあるでしょう、それを私は知りたいのです。”とてもとても家なんかいらしては頂けません・・・”なんてよく言われます。そうでしょうか?
ディナーじゃなくてもカクテルだけでその後どこかに行くとか、お茶、ガーデンパーティ、BBQ・・・など
 
招かれたら招き返す・・・これ当たり前!ですよね。
私はそう思います。
 
そうすればお客様をする楽しさも、大変さもわかり、招かれ上手、招き上手になって、お付き合いも深まって行くのでは・・・・・
 
後片付けしながらいつも思う事です。
 
 


2013年8月3日土曜日

SCANPANとGAGGENAUの撮影

スキャンパンのフライパンや鍋を使い、ガゲナウのオーブン、ガスとIHのクッキングヒーターで調理をするという撮影をしました。スキャンパンの製品に入れるレシピ集になります。
 
指定のスキャンパンの製品を11種類使うレシピ作りは大変でしたが、私自身、実際に気に入って使っている道具ですので楽しい仕事でした。

 

 
 
この大きな鍋がオーブンにゆったり入る・・・・そこを撮影します。
 

 
スキャンパンの最高級シリーズ、CTXのシェフパン、この美しさを出すために豚肉のブレゼを作りました。スキャンパンのデザインとガゲナウのデザインが本当にぴったり。
 


今回のレシピですが12種類、まずは3つの違うタイプのフライパンを使い、スフレオムレツ、クレープ、鴨のポアレ、ソテーパンを使いリゾットとサラダニソワーズに入れるメカジキのコンフィ、両手鍋でラタトゥイユとグーラーシュ、グリルパンで帆立と野菜のグリル、ロースティングパンの大きいものでローストターキー、小さい方でチーズスフレ、シェフパンでブレゼ、そしてガゲナウのオーブンの大きさと素晴らしさを2色のマカロンで撮影しました。

 
今回の撮影で大活躍の2人、シャンパーニュセミナーに続いて少々疲れが出ていますが明日からは夏休み、楽しんでください。お疲れ様でした。
 
 一番大変だったのは撮影前日の準備でした。しかし準備が良かったので2日間の撮影は無事終わりほっとしています。
 
教室は休みですが、私はこのレシピをわかりやすく書き直す事と、来週初めの6人招いてのディナーがありますので本当にのんびりするのはもう少し先です。