2010年9月15日水曜日

 オークラのディナー

永遠に続くかと思った暑くて長い夏もやっと終わりになって来ました。

暑い暑いと言いつつもブログの話題にする事はたくさんあったのですが・・・何だかいつもカメラを持ち歩き、写真、写真とそればかり気にするのに少し疲れていました。



秋になりパーティーやディナーも増えてきましたので画像があまり良くなくても、これからはもう少しこまめに書いていこうと思っています。



昨晩、ホテルオークラで”小野正吉の世界”と題されたディナーがありました。ラ・シェーヌ・デ・ロティスールの60周年記念の一つのディナーでした。



小野正吉シェフは帝国ホテルの村上シェフとならんで日本のフレンチの神様の様な方、以前コンティネンタルレストランというオークラのメインダイニングの総料理長でした。もう35年以上も前、フレンチレストランなどはほとんどなかった時代です。でも私にとってはコンティネンタルレストランの小野シェフと帝国ホテル、フォンテーヌブローの村上シェフのフレンチは若き日の忘れがたい感動の味なのです。



その小野シェフの味の再現ディナーですからとても楽しみにしていました。
先ずロビーでアペリティフ、ドン・ペリニョン2000で始まりました。

着席してからはクラシカルな懐かしい王道フレンチ・・・海の幸のテリーヌ、エスカルゴのショソン、コンソメ・ドウブル、舌ヒラメのキャビア添えそしてグラニテが供されました。最近では魚料理と肉料理の間にグラニテが出てくることは余りありません。シャンパーニュのグラニテでした。

お肉は牛フィレのソテー、きのこ添え、アンディーヴサラダ、各種フロマージュ、タルトタタン、ミニャルディーズと続きました。




ワインはシャブリに続いて珍しい赤ワイン、カルフォルニアのアミューズ・ブーシュ ワイナリー、何だか美味しそうな変な名前のワイナリーですが、そのワイナリーのプライベートキュべ、セパージュはボルドーとほとんど同じ、5リットルボトルだそう・・・・・
変なひも状の物が口から出ていてこれは何かしらと思っていましたが、想像とおり瓶が大きいので、始めに空気を抜くと中のワインが流れ出し、カラフェに移ります。
このワイン、大変珍しく、好き嫌いが分かれるところですが、フレンチワインとは異なる、いかにもカリフォルニア!といったワインでした。
サーヴスはさすがにオークラ、文句なく素晴らしい、そして久しく忘れていたクラシカルフレンチを堪能した晩でした。
クリーム、バターの量はかなりだと思われますが、フルボディーの赤ワインで中和しました。(そんなはずありませんが!)
本当にクラシカルフレンチフルコースを頂くのはまさに命がけ!
でもそれがフランス料理、
そんなディナーでした。

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