ブログの更新、又、間があいてしまいました。気がつけば7月も後半ですね。
本当に美しいAGNONAのカシミアストールを頂きました。
細い細いカシミアの糸で織られた赤みがかった紫とアイボリーの2枚の布が重なっています。
こんなに軽く薄いカシミアのストールを手にしたのは始めて・・・・・
まさに羽衣ですね。
この美しい羽衣を手にして私が感じたのは紗袷の着物に似ているという事、カシミアと絹の違いはあっても薄い布を重ねて美しさを出すという感覚・・・
紗袷は薄い紗の生地を2反使い、柄を染めた物の上に更にもう1枚無地を重ねた着物です。
実はこのような贅沢な着物がある事を知ったは最近なのですが、何とも控え目な透け感に魅かれました。着る時期がとても短いというのもなんだか良い!
着物は袷は10月から5月、単衣は6月と9月、薄物は7,8月と決まりがあり、更に素材や色合いや柄が季節にふさわしいかなど面倒くさいのですが、私は季節感を纏うという意味でこの面倒くささを楽しんでします。ただ旧暦のほうがぴったり来るかしらとは思いますが・・・
そんな決まり事の中でもこの紗袷は5月20日から6月10日と9月20日から9月30日、5月に着る時は帯、半襟、帯揚げは冬もの、7月、9月は夏物・・・・
混乱しますよね。それにこのルールだと年に1カ月間だけ着用可という事!
ただこの決まり事も諸説あり、最近は決まり事も少しゆるくなっているせいもあって、単衣と同じに着て良いという説も・・・実際私は2人の呉服屋さんに伺ったのですが答えは2通りでした。
悩みましたがより厳しいルールに従って5月のパーティーには冬帯で半襟、帯上げは冬もの、6月は夏帯、小物も夏に変えて2度着ました。
一つショックな事が・・・
紗袷の特徴として下の模様があまりはっきり透けません。特に夜の室内では照明により無地の様に見えるのです。カクテルの時にある方からシミがありますよと言われてしまいました。
え~まさか!お酒でもこぼしたかしらと思い、お化粧室の鏡で見てもどこも汚れていません
襟の所の透けた薄くグレーの葉模様がシミに見えたのですね。
9月にもう1度着る機会があります。
”紗袷ですね”とわかって下さる方がいらっしゃる事を願って。
このAGNONAのストールの色、(梅紫と蘇芳の間)の紗袷があったら着てみたいですね。
上質な薄ものを重ねて纏う贅沢、エクスタシーです!
0 件のコメント:
コメントを投稿